『上野先生、そんなに頑張らないでください』
以前、患者さんにこう言われたことがあります。
理由はこうです。
僕はうちに来てくださった以上、身体が良くなってもらいたいので、
いろんな工夫努力、アドバイスなどをさせていただいております。
しかし、中には、僕が真剣に取り組めば取り組むほど、相手は『早く治さなきゃ』とプレッシャーに感じることもあるようです。
この『頑張らないでください』といった方は、人に期待されすぎるとストレスに感じるようで、
僕が早く身体を良くなるよう、いろんなアドバイスやエクササイズを教えると、
『教えてもらったからにはちゃんとやらなければ』とある種ストレスを感じていました。
それで、このセリフが出てきてしまったのです。
コーチングというものがあります。これは会話の中から新たな気づきを促し、結果目標達成や望む人生を手に入れるサポートのことですが、
このコーチングではやり方を教えたり押し付けたりはしません。ゆえに、相手が行動起こすかどうかは本人次第ということです。
なのでコーチングを受けてみるとわかるのですが、すごくリラックスして受けることができます。
コーチは必要以上に期待もしていないのでプレッシャーも感じません。本人が自然とやる気になるように導くだけです。
僕は早く治ってもらいたいがゆえに、無理やりやる気になってもらおうとしていました。
それでは患者さんも疲れてしまいますね。
今では僕も必要以上に肩に力をいれずに整体ができるようになってきています。
心の奥では『しっかり治すぞ~』と燃えながらも、それを患者さんに押しつけず、自然と『わたしもがんばろーかな』
という気持ちになってもらうようリラックスして導いていきたいと思っています。