ぎっくり腰を繰り返すと身体はどうなるのか?

先日来られた40代男性の患者さんは、年に2~3回はぎっくり腰になってしまうそうです。
一度痛めてしまうと、2~3週間は違和感が残りますが、それからは気にならなくなるので特に整体に行こうとは思わなかったのですが友人にあることを言われ不安になり来院されました。

そのあることとは、ぎっくり腰を繰り返すと『年を取った時に歩けなくなる』ということでした。
まぁ歩けなくなるというのは少々脅かしすぎですが、あながち嘘でもありません。

ぎっくり腰を繰り返すということは、相当身体はゆがみ、疲労やストレスが蓄積しているということです。その状態は背骨自体にもダメージを与え、骨(椎骨)や関節(椎間関節)、そして椎間板の劣化を招き、変形、狭窄症、椎間板ヘルニアなどになる確率を上げてしまいます。

当院には狭窄症の患者さんが数名いらっしゃいますが、みな歩くことが困難です。
そして全員若いときからぎっくり腰を繰り返しています。

そうならないためにも、まずぎっくり腰を繰り返してしまう原因を見つけることが大切。
骨盤や背骨のゆがみ、腹筋や背筋の量、ストレスによる自律神経の乱れ具合、普段の姿勢や身体の使い方などをチェックしていき問題になっているものを一緒に解決していきます。

年に1~2回ぎっくり腰をやってしまう方はぜひ一度整体に診てもらうことをお勧めします。

整体での借金と貯金という例え

整体に来られる患者さんに身体のことを説明をする上でよくする例えがあります。

借金と貯金という例です。

整体を利用する場合、身体に何らかのトラブルが起きている場合がほとんどだと思います。
そしてそのトラブルにはたいてい様々な問題が複数あります。骨格のゆがみ、自律神経の乱れ、筋肉のコリ、関節の可動性の悪さ、生活習慣の乱れ・・。こういった身体にとってマイナスに働くことがいろいろと蓄積しています。

そのマイナスの蓄積が借金です。

整体を利用する8~9割の方が、いわば借金まみれです。
(なかには借金がなく予防のために来られる方もいます。)

整体ではその借金が減るよういろんなアプローチをしていきます。
借金が減るにつれ痛みがなくなり調子が上がってきます。

返済方法は別に整体だけではありません。
ストレッチ、姿勢を気を付ける、早寝早起きをする、ストレスをためないなどがあり、これらを整体に行きながら行うと早く返済できます。

そして、めでたく完済できれば整体を卒業です。しかしなかには整体を卒業する方もいれば卒業しない方もいます。

借金を全部返済しても整体を利用するメリットが貯金です。

身体の痛みがなくなり、その原因も取り除いた後に整体を継続して行うと貯金がどんどんたまっていきます。

その貯金というのは

”よりゆがまない身体”
”より柔軟な身体”
”より代謝が良い身体”のことです。

もちろん、貯金をためる方法は整体だけでなく、返済のために行っていたことを継続してやっていけば自分でも貯金をためていけます。

まずは借金の返済、そしてどんどん貯金をためていけるといいですね。

良かれと思ってやっていることが逆に不健康を招く

全く運動をしないという方よりも、健康のためにアレコレ頑張っている人の方が逆に不健康を招くことがあります。

先日来られた腰痛の男性患者さんは、改善のために毎日腹筋背筋を50回やっていました。
『それをしているとき腰は痛くないのですか?』と聞くと、痛いけど筋肉を鍛えたほうが良いと医者に言われたのでそれを忠実に守っていたそうです。しかし、逆にそれが負担になり腰痛を悪化させていました。

ほかの患者さんは健康のために週に3日は1時間のウォーキングを欠かさずしていました。そのせいかひざが痛くなってしまいました。聞くと数回捻挫をしたことがあり、詳しく検査をしてみると足首の関節がねじれていて、足裏の縦アーチもなくなっていました。この状態で歩けばひざに負担がかかることは明確です。

後者の方はなかなか自分では気づきませんが、前者の方は明らかに痛みがあるのに頑張った結果がこれでは報われません。

他にもたくさん例があります。

今は情報は手に入りやすい時代なので、”これをしたほうが健康に良い””これをしたら治る!”など知りやすいですが、その方法が自分に合うかは別です。いくらTVでいいと紹介された方法でも、逆効果になることもあるのです。

とにかく何かを始めようとする時はかかりつけの整体などあれば相談してみましょう。

股関節が痛くて走れない

10年前からマラソンにはまっている40代の男性の方です。

約3か月前にトレーニングをしていたら急に右の股関節に電気が走るような痛みがありました。次の週多少違和感を感じながらも長距離レースを走ったそうです。
その後から股関節(そけい部)の奥あたりに鈍い痛みと右足全体に力が入らない感じがこの3か月間続いているので来院されました。

お話を聴いていて感じたことは、相当走ることが好きな方なんだなと。痛みを治して早く走りたいという気迫のようなものが伝わってきました。そういった方がくると僕も治療家魂に火が付きます。

日常生活や仕事にはさほど支障がないようで、走る時だけつらい感じです。

細かく検査していくと、腰の不安定さと右の大腰筋の筋力低下が顕著に出ていました。
可動域は問題がなく、走る動作をするとやはり鈍痛と脱力感があります。

まずはPNF(神経促通法)で筋力を回復させ、そけい部の緊張を入念に取り除きました。
今回は初回なので、軽めの治療でしたが、始めよりも痛みと脱力感が半減してくれました。

あとは完治するで練習を控えてもらい、治療していくだけです。
おそらく1クール(6回)ほどで完治しそうな感じです。

よい姿勢を身につけるとどうなるのか?

よい姿勢と聞くと、背骨が棒のように真っ直ぐな状態をイメージしませんか?

実は背骨というのはS字に弯曲していて、この弯曲がばねのように働き衝撃を逃がしてくれます。しかし、日常の身体のくせにより骨盤や背骨が歪み、この弯曲が過剰になったり、逆に弯曲が少なくなることがあります。

これが悪い姿勢です。

悪い姿勢になってしまうと、疲れやすくなったり、腰や肩が凝りやすくなったり、内臓の働きまでも低下させてしまいます。

良い姿勢というのは、骨盤が正しい位置にあり、背骨がちょうどいい弯曲をしています。
これをニュートラルな状態といい、理想の姿勢です。

良い姿勢を見につけるとどんな良いことがあるのでしょうか?

良い姿勢になると、筋肉や関節が無理なく働くことができます。よって肩こりや腰痛といった身体の痛みやコリが出にくくなります。また、内臓も正しい位置になれるため胃の働きや大腸が元気になれます。胸郭があがるため肺に自然と酸素が入り、代謝も上がり痩せやすくなります。

さらに良い姿勢というのはこころにもよい影響をもたらします。
うつ病が多いストレス社会には嬉しいですね。

こんなにもよいことがあるのなら、ぜひとも良い姿勢を身に付けたいものです。
ですが、それには骨格を整えるほか、日常の身体のくせを修正していかなければなりません。

今はネット社会なので、達成させる方法はいくらでも手に入ります。
ですが、方法は知っても自力でやっていくことは困難です。

なので我々のような職業があります。

スポーツ選手にはコーチやトレーナーが付きサポートするのと同じように、我々整体師が皆さんのサポートさせていただいているのです。

連休明けは身体がだるいなど不調になりやすい方

連休明けは身体がだるいかったり風邪を引いたり、またはうつっぽくなったりしませんか?

主な原因は自律神経にあります。

仕事をしている時は人間は自律神経の交感神経が優位になります。
仕事から離れると交感神経は落ち着いて、今度は副交感神経が働きからだはリラックスモードになります。

普段から気を張って頑張り過ぎていたり、ストレスが過剰にかかっていたりすると交感神経が働き過ぎてしまいます。
そして連休に入ると一気に副交感神経が働きます。そして連休が明けてまた一気に下がった副交感神経を上げなければなりません。

このギャップが身体の不調を招くのです。

整体は身体を整えることでこのギャップを緩やかにすることができます。
なので連休明け手前に整体するとシャキっと仕事に復帰できると思いますよ!

病院でわかる痛みとわからない痛み

身体の痛みとは、身体に今異常が起きていると教えてくれるサインです。
なので、痛みがなければ人は身体の異常に気付かず生きてはいけません。

さてその痛みですが、明らかに原因がはっきりしているもの・・
例えば、ぶつけた捻ったなどの外傷はわかりやすいですが、
そうでない痛みもあります。そんな時、痛みが長く続いたり、痛みが強い場合、人は病院に行く思います。

整体院で扱う痛みは病院で検査をしても原因がはっきりしない場合が多々あります。
うちに来られる患者さんの中でも8割がたレントゲンやMRIをしてもわかりません。

逆に2割の方は病院で病名が付いている方です。
ようは検査をして痛みの原因がはっきりしている方です。

例えば、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、すべり症、分離症などです。

これらの疾患を持っている方でもある程度改善可能ですし、いやむしろ整体や身体のケアをしていかないとどんどん痛みが強くなる傾向もあります。

では逆に病院に行っても原因がわからない8割の人は何が原因なのでしょうか?

それは、骨格のゆがみやストレスによる自律神経の乱れ、内臓の不調、運動不足や姿勢不良などによる筋肉のコリなどです。これらはレントゲンでも血液検査でもわかりません。

整体はこの病因でわかる痛みもわからない痛みも両方とも対処ができるよう訓練しています。なので”病院でもう治らないね”と言われたような痛みでもあきらめなくても大丈夫ですよ!

痛い場所をほぐしただけでは痛みが取れない理由

整体は痛みの原因を見つけ出し、根本からの改善を目指しています。
その痛みの原因は様々で、検査をしたり、実際に身体に触れてみないとわかりません。

例えば腰痛の中には痛みが出ている場所を時間をかけてほぐしても痛みが取れないことがあります。
トリガーポイントというものがあります。それは筋肉内にできるコリのようなもので、強い圧迫をすると遠く離れた部位に痛みがひびきます。

腰痛を招くのは主に中殿筋や腰方形筋、多裂筋、大腰筋などにできてしまったトリガーポインが痛みを腰に飛ばしているのです。そのためいくら痛みがある腰をほぐしても痛みが取れないのです。

トリガーポインができる原因として、運動不足、不良姿勢のほかにメンタルストレスや内臓の不調がかかわっています。

先日来られた方も長年の腰痛に困っていました。
中殿筋(お尻の筋肉)を押すと普段痛みを感じている部分にひびく感じがありました。
時間をかけ中殿筋のトリガーポインを治療すると嘘のように痛みが抜けていきました。

トリガーポインの厄介な点は、タイトルにつけたように離れたところに痛みを飛ばすため痛みが出ている場所をほぐしても痛みが取れないというところです。

マッサージにいくとつらい場所を良くほぐしてもらえますが、こういった視点を持たないため楽になれるのがどうしても一時的なってしまうのです。

トリガーポインははたから見たらマッサージと変わらず筋肉をほぐしているように見えますが、全く違う理論を持つれっきとした整体法なのです。

『最近なんとなく疲れが取れないと感じていませんか?』

最近患者さんをみていると多くの方に共通しているのが

『なんとなく疲れている』
『なんとなく疲れが取れない』です。

これはきっと夏の疲れが出ているのです。
この疲れはしばらく続くのでぜひとも整体で改善させてもらいたいですね。

でもどうして”整体で夏の疲れが改善するのか”ですが
夏の疲れというのは、いわば『自律神経の乱れ』です。

日本の夏というのは非常に高温多湿です。
湿度が高いと汗がうまく蒸発できず、体内に熱がたまります。
すると体温調節をつかさどる自律神経に乱れが生じます。

整体はご存知の通り、筋肉や関節のみではなく、
自律神経にもよい影響を与えられます。

なので、自律神経の症状にも効果が高いといえます。
例えば、不眠、慢性的な疲れ、生理痛、頭痛、めまい、耳鳴り・・。

夏の疲れも同様にして自律神経の乱れを回復し、
『なんとなく疲れている』『なんとなく疲れが取れない』という問題が解消されていくのです。

『妊娠8か月の人に何ができるのか?』

うちの店は旗の台から昭和医大に行く通り道にあるため、
妊娠中の方や産後の方がたくさんいらっしゃいます。

昨日は妊娠8か月の方が来院されました。
主訴(一番つらい箇所)はやはり一番妊婦さんに多い腰痛でした。

妊娠8か月となるとおなかはかなり大きくなります。
そのため腰が反り重みがズシッと腰にかかります。

その方は妊娠7か月までは腰が重いくらいですんでいましたが
最近ではぎっくり腰の気配を感じてきたそうなので
整体のお世話になろうと思われたそうです。

さて実際、妊婦に整体をして危険ではないのでしょうか?

もちろん、通常のようにはいきませんし、妊婦さん用というわけではありませんが
ちゃんと妊婦の状態を理解していれば問題ありません。
むしろ、積極的に整体を行ってあげることの方がたくさんいいことがあります。

出産を控えたママは不安で緊張しています。整体をうけることで心身ともにリラックスできます。
また、身体をほぐすと骨盤周りが緩み、出産が楽になると聞きます。
産後も元に戻りやすくなりますしね。

施術の方法として整体院によって違がいますが、
うちではまずPNFと呼ばれる整体法で筋肉本来の力を回復させていきます。
これで重いおなかをしっかりと腰の筋肉で支えられるようになります。

[写真]施術の様子01

そして写真のように横向きになり、腰や背部、肩周りをゆっくりやさしくほぐしていきます。

あたりまえですが、妊婦さんには強い矯正は行わず、
あくまで優しく気持ちが良い施術を心掛けます。

施術中にはおなかの子も気持ちがいいのか、良く動かれますよ。