骨盤矯正したら痩せるのか?

先ほど、看板の周りを掃除していたら、ある年配の女性に声をかけられました。

『お兄さん、骨盤矯正したら痩せるの?』

ふいの声かけにびっくりしました(笑)

最近ではエステなどで骨盤矯正を取り入れている所が目につきますが、やはり痩せるためには骨盤矯正は欠かせません。なぜなら代謝と骨格のゆがみは密接に関係していて、骨盤や背骨がゆがんでいると筋肉の働きが低下し、代謝が落ち、脂肪が付きやすくなってしまいます。

なので、骨盤矯正をしたら痩せるというのはあながち嘘ではありません。当院に来られる患者さんでも腰痛や肩こりの改善が本来の目的であっても、いつの間にかおなか周りがスッキリしましたと言われることもあります。

しかし、やはり運動習慣や食事制限を全くしないで、骨盤矯正だけで10キロ痩せるというのは無理があると思いますね。

腕を上げにくいから、上がらなくなる五十肩

早ければ30代後半から50代にかけての肩の痛みをよく五十肩といいます。
当院にも五十肩で困っている方が多くいらっしゃいます。

先日来られた方は40代女性の方で、5か月前から服の脱着時に左肩が痛むようになってきました。始めは違和感だったのですが、次第に上げにくくなり、今では約130度以上上がらなくなってしまいました。

病院に行ったらいわゆる五十肩と診断を受け、たいていは1~2年で治るから様子見ていきましょうと言われシップをもらいました。

1~2年もこんな状態だと好きなゴルフもできないので、整体を探していてたまたま当院にたどり着いた感じでした。

五十肩はその方のようにいきなり腕が上がらなくなるわけではなく、じわりじわりくるものです。
違和感の時点で対処できればそのまま沈下してくれたり、なったとしても早く改善できることがあります。

服を着る時、上のものを取る時、頭や身体を洗うときなど、肩あたりがピキっとする痛みや鈍い痛みがあるのなら早めに整体に行かれたほうが無難です。

この方の症状だと、僕の経験上週に1~2回の治療で2か月くらいで日常レベルは楽になるでしょう。しかし、ゴルフを問題なくやれるようになるには、半年はかかると思います。

五十肩の治療は時間がかかるので、やはり違和感の時点で対処しておきたいですね。

自分で首を鳴らしたくなる理由とその危険性

よく自分で首をひねって鳴らす人がいます。先日来られた方も癖になってしまっていて一日に10回以上鳴らしてしまうそうです。僕も以前は鳴らしていましたが、その危険性を知り今ではやらないようにしています。

そもそも首をひねって”バキ”っとさせるとなぜ気持ちが良いのでしょうか?

バキッと音がしているのは、椎間関節という背骨の関節です。ここが急なねじれによって関節が引っ張られ中の空気が互いにぶつかり合い音がでます。逆にいうと音が出たということは関節が開いたということになり、関節が開けばそこの関節は一時的に緩みます。

その緩んだ状態が気持ちが良いとなるのです。

しかし、あまりやり過ぎると少々危険でもあります。理由は関節を急にねじると周りの筋肉が捻挫を起こし、逆にコリになることがあります。また椎間板や関節にもダメージが起こり、変形の原因にもなります。

まぁ一日2~3回程度なら大丈夫かもしれませんが、10回以上は多すぎですね。

あとちなみに、カイロプラクティックでは背骨をバキッとさせますが、あれは経験豊富なうまい人が行えばまったく身体には害はないのでご安心ください。

ぎっくり腰を繰り返すと身体はどうなるのか?

先日来られた40代男性の患者さんは、年に2~3回はぎっくり腰になってしまうそうです。
一度痛めてしまうと、2~3週間は違和感が残りますが、それからは気にならなくなるので特に整体に行こうとは思わなかったのですが友人にあることを言われ不安になり来院されました。

そのあることとは、ぎっくり腰を繰り返すと『年を取った時に歩けなくなる』ということでした。
まぁ歩けなくなるというのは少々脅かしすぎですが、あながち嘘でもありません。

ぎっくり腰を繰り返すということは、相当身体はゆがみ、疲労やストレスが蓄積しているということです。その状態は背骨自体にもダメージを与え、骨(椎骨)や関節(椎間関節)、そして椎間板の劣化を招き、変形、狭窄症、椎間板ヘルニアなどになる確率を上げてしまいます。

当院には狭窄症の患者さんが数名いらっしゃいますが、みな歩くことが困難です。
そして全員若いときからぎっくり腰を繰り返しています。

そうならないためにも、まずぎっくり腰を繰り返してしまう原因を見つけることが大切。
骨盤や背骨のゆがみ、腹筋や背筋の量、ストレスによる自律神経の乱れ具合、普段の姿勢や身体の使い方などをチェックしていき問題になっているものを一緒に解決していきます。

年に1~2回ぎっくり腰をやってしまう方はぜひ一度整体に診てもらうことをお勧めします。

整体での借金と貯金という例え

整体に来られる患者さんに身体のことを説明をする上でよくする例えがあります。

借金と貯金という例です。

整体を利用する場合、身体に何らかのトラブルが起きている場合がほとんどだと思います。
そしてそのトラブルにはたいてい様々な問題が複数あります。骨格のゆがみ、自律神経の乱れ、筋肉のコリ、関節の可動性の悪さ、生活習慣の乱れ・・。こういった身体にとってマイナスに働くことがいろいろと蓄積しています。

そのマイナスの蓄積が借金です。

整体を利用する8~9割の方が、いわば借金まみれです。
(なかには借金がなく予防のために来られる方もいます。)

整体ではその借金が減るよういろんなアプローチをしていきます。
借金が減るにつれ痛みがなくなり調子が上がってきます。

返済方法は別に整体だけではありません。
ストレッチ、姿勢を気を付ける、早寝早起きをする、ストレスをためないなどがあり、これらを整体に行きながら行うと早く返済できます。

そして、めでたく完済できれば整体を卒業です。しかしなかには整体を卒業する方もいれば卒業しない方もいます。

借金を全部返済しても整体を利用するメリットが貯金です。

身体の痛みがなくなり、その原因も取り除いた後に整体を継続して行うと貯金がどんどんたまっていきます。

その貯金というのは

”よりゆがまない身体”
”より柔軟な身体”
”より代謝が良い身体”のことです。

もちろん、貯金をためる方法は整体だけでなく、返済のために行っていたことを継続してやっていけば自分でも貯金をためていけます。

まずは借金の返済、そしてどんどん貯金をためていけるといいですね。

良かれと思ってやっていることが逆に不健康を招く

全く運動をしないという方よりも、健康のためにアレコレ頑張っている人の方が逆に不健康を招くことがあります。

先日来られた腰痛の男性患者さんは、改善のために毎日腹筋背筋を50回やっていました。
『それをしているとき腰は痛くないのですか?』と聞くと、痛いけど筋肉を鍛えたほうが良いと医者に言われたのでそれを忠実に守っていたそうです。しかし、逆にそれが負担になり腰痛を悪化させていました。

ほかの患者さんは健康のために週に3日は1時間のウォーキングを欠かさずしていました。そのせいかひざが痛くなってしまいました。聞くと数回捻挫をしたことがあり、詳しく検査をしてみると足首の関節がねじれていて、足裏の縦アーチもなくなっていました。この状態で歩けばひざに負担がかかることは明確です。

後者の方はなかなか自分では気づきませんが、前者の方は明らかに痛みがあるのに頑張った結果がこれでは報われません。

他にもたくさん例があります。

今は情報は手に入りやすい時代なので、”これをしたほうが健康に良い””これをしたら治る!”など知りやすいですが、その方法が自分に合うかは別です。いくらTVでいいと紹介された方法でも、逆効果になることもあるのです。

とにかく何かを始めようとする時はかかりつけの整体などあれば相談してみましょう。

股関節が痛くて走れない

10年前からマラソンにはまっている40代の男性の方です。

約3か月前にトレーニングをしていたら急に右の股関節に電気が走るような痛みがありました。次の週多少違和感を感じながらも長距離レースを走ったそうです。
その後から股関節(そけい部)の奥あたりに鈍い痛みと右足全体に力が入らない感じがこの3か月間続いているので来院されました。

お話を聴いていて感じたことは、相当走ることが好きな方なんだなと。痛みを治して早く走りたいという気迫のようなものが伝わってきました。そういった方がくると僕も治療家魂に火が付きます。

日常生活や仕事にはさほど支障がないようで、走る時だけつらい感じです。

細かく検査していくと、腰の不安定さと右の大腰筋の筋力低下が顕著に出ていました。
可動域は問題がなく、走る動作をするとやはり鈍痛と脱力感があります。

まずはPNF(神経促通法)で筋力を回復させ、そけい部の緊張を入念に取り除きました。
今回は初回なので、軽めの治療でしたが、始めよりも痛みと脱力感が半減してくれました。

あとは完治するで練習を控えてもらい、治療していくだけです。
おそらく1クール(6回)ほどで完治しそうな感じです。

よい姿勢を身につけるとどうなるのか?

よい姿勢と聞くと、背骨が棒のように真っ直ぐな状態をイメージしませんか?

実は背骨というのはS字に弯曲していて、この弯曲がばねのように働き衝撃を逃がしてくれます。しかし、日常の身体のくせにより骨盤や背骨が歪み、この弯曲が過剰になったり、逆に弯曲が少なくなることがあります。

これが悪い姿勢です。

悪い姿勢になってしまうと、疲れやすくなったり、腰や肩が凝りやすくなったり、内臓の働きまでも低下させてしまいます。

良い姿勢というのは、骨盤が正しい位置にあり、背骨がちょうどいい弯曲をしています。
これをニュートラルな状態といい、理想の姿勢です。

良い姿勢を見につけるとどんな良いことがあるのでしょうか?

良い姿勢になると、筋肉や関節が無理なく働くことができます。よって肩こりや腰痛といった身体の痛みやコリが出にくくなります。また、内臓も正しい位置になれるため胃の働きや大腸が元気になれます。胸郭があがるため肺に自然と酸素が入り、代謝も上がり痩せやすくなります。

さらに良い姿勢というのはこころにもよい影響をもたらします。
うつ病が多いストレス社会には嬉しいですね。

こんなにもよいことがあるのなら、ぜひとも良い姿勢を身に付けたいものです。
ですが、それには骨格を整えるほか、日常の身体のくせを修正していかなければなりません。

今はネット社会なので、達成させる方法はいくらでも手に入ります。
ですが、方法は知っても自力でやっていくことは困難です。

なので我々のような職業があります。

スポーツ選手にはコーチやトレーナーが付きサポートするのと同じように、我々整体師が皆さんのサポートさせていただいているのです。

連休明けは身体がだるいなど不調になりやすい方

連休明けは身体がだるいかったり風邪を引いたり、またはうつっぽくなったりしませんか?

主な原因は自律神経にあります。

仕事をしている時は人間は自律神経の交感神経が優位になります。
仕事から離れると交感神経は落ち着いて、今度は副交感神経が働きからだはリラックスモードになります。

普段から気を張って頑張り過ぎていたり、ストレスが過剰にかかっていたりすると交感神経が働き過ぎてしまいます。
そして連休に入ると一気に副交感神経が働きます。そして連休が明けてまた一気に下がった副交感神経を上げなければなりません。

このギャップが身体の不調を招くのです。

整体は身体を整えることでこのギャップを緩やかにすることができます。
なので連休明け手前に整体するとシャキっと仕事に復帰できると思いますよ!

病院でわかる痛みとわからない痛み

身体の痛みとは、身体に今異常が起きていると教えてくれるサインです。
なので、痛みがなければ人は身体の異常に気付かず生きてはいけません。

さてその痛みですが、明らかに原因がはっきりしているもの・・
例えば、ぶつけた捻ったなどの外傷はわかりやすいですが、
そうでない痛みもあります。そんな時、痛みが長く続いたり、痛みが強い場合、人は病院に行く思います。

整体院で扱う痛みは病院で検査をしても原因がはっきりしない場合が多々あります。
うちに来られる患者さんの中でも8割がたレントゲンやMRIをしてもわかりません。

逆に2割の方は病院で病名が付いている方です。
ようは検査をして痛みの原因がはっきりしている方です。

例えば、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、すべり症、分離症などです。

これらの疾患を持っている方でもある程度改善可能ですし、いやむしろ整体や身体のケアをしていかないとどんどん痛みが強くなる傾向もあります。

では逆に病院に行っても原因がわからない8割の人は何が原因なのでしょうか?

それは、骨格のゆがみやストレスによる自律神経の乱れ、内臓の不調、運動不足や姿勢不良などによる筋肉のコリなどです。これらはレントゲンでも血液検査でもわかりません。

整体はこの病因でわかる痛みもわからない痛みも両方とも対処ができるよう訓練しています。なので”病院でもう治らないね”と言われたような痛みでもあきらめなくても大丈夫ですよ!